⚫︎イリマ ‘Ilima


イリマ’Ilinaは
アオイ科キンゴジカ属の常緑低木で
ハワイ固有種
なんと和名はありません💦

1923年に
ハワイ州花が赤いハイビスカスのコキオ・ウラになるまで
(現在はまた変わって黄色いハイビスカスマウ・ハウ・ヘレ)
イリマが国花でしたが、
この年、オアフ島の花とされています

ハワイ王朝時代にはロイヤル・フラワーとして
王族だけがイリマを使っても良いとされていたそうです

実は赤と黄色が王族カラーであったため
当初は
ハワイミツスイ(オオ鳥など)の羽根の一部が王族のマント等に使われ
鳥たちは大量捕獲のために絶滅してしまいました🥺

そこで、王室は羽根に代わるものとして
イリマのレイを用いるようになったのです

イリマの花は、
明るい黄色からオレンジ、さらに赤へと色が変わるので
王室カラーとして尊重され
また、紙のように薄い花びらが鳥の羽根に似ていたから
という説もあるそうです

しかし
1つのレイを作るためには
短いもので300枚、長いと有に1000枚もの花びらが必要で
早朝からまだ開かない花を集め、手早くレイに繋ぐ作業は
想像を超える大変さだったとか…

とてもではないですが
イリマのロングレイなんて…作れそうもないです😓

こんなに手間暇をかけて作られたイリマのレイは
「幸運の象徴」とされ珍重されています

また、フラの女神であるラカLakaの
キノラウ(変わり身、生まれ変わり)ともされ

ハワイ神話では
半神マウイが母のヒナのために巨大なウナギを退治した時
ヒナはイリマのレイを作って首にかけ
息子のマウイを称えたという話があり

この神話から
イリマのレイには
「あなたを誇りに思う」という意味があります