※古代のフラ

海底火山の活動により隆起した無人島であったハワイ諸島は、
ポリネシア人によって

マルケサス経由で2〜3世紀に発見されたと言われています

10世紀頃には

タヒチ・ソシエテ諸島から大集団が移住したとみられ
（日本では平安時代中期ですね）

卓越した航海術で

アウトリガーカヌーを操って到達したという説の検証の為、
70年代末に「ホクレア号」プロジェクトが

実証航海に挑んだ結果、

タヒチからマウイ島への航海を成功させ、
ポリネシア人たちの太平洋の航海が

不可能ではないことを証明しています

その後、タヒチからの移住は途絶え、
孤絶した環境の中でハワイ固有の自然環境を背景に

ポリネシア文化を元にしながらも、
タヒチとはまた異なるハワイ独自の文化が
形成されていきました

12世紀頃（日本では鎌倉時代初期頃）には
アリィ（族長）を頂点として

カフナ（神官・呪術師）・庶民・奴隷という階級社会が形成され、
谷の扇状地にアフプアアと呼ぶ居住地が築かれていましたが

古代ハワイ人は文字を持たず、
天地創造や神話・祖先の物語・アリィを称える言葉などを
詠唱（オリOli）チャントや、

踊り（フラHula）で子孫に伝え、残そうとしました

また、人々は自然界に様々な神が居ると信じ、
神々への祈りをオリとフラで表現した為、

フラは信仰と深く結び付き、
宗教儀式に用いられていました

今「カヒコKahiko」と呼ばれる古典フラの時代です